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感染管理関連情報

顔面防護具、着用していますか? ~感染のリスクから医療スタッフを守るために~

 医療現場において重要な位置を占めている個人防護具(PPE)の中で、特に「わかってはいるけれど、なかなか着用を徹底できない」とされることの多いのが、フェイスシールド・ゴーグルなどの「顔面防護具」ではないでしょうか。しかしながら、粘膜が露出している顔面を感染の危険から守るためには、顔面防護具は無くてはならない存在です。

 本稿では、眼への曝露事例を元に顔面防護具の重要性を今一度振り返るとともに、着用を徹底するための具体策についてもお伝えしてまいります。


眼の曝露による感染の危険性

 2004年5月30日付の日本経済新聞に、「医師が手術中C型肝炎感染」という記事が掲載されています。記事によれば、「2002年、手術の助手を務めていた二十代の女性外科医」が、「感染防止用のゴーグルを着用していなかった」ことから「感染患者の血液が目の粘膜に付着」したためC型肝炎ウイルスに感染し、「翌年外科医が出産した子供への母子感染も確認された」と記事中に書かれています。※1

 健康な皮膚は、外部からの感染に対し保護機能を持っています。しかし、顔面は全身の中で唯一、眼や鼻や口といった粘膜が露出している部位です。医科における外科的処置ではもちろんのこと、歯科治療では特に血液・唾液・粉塵などの曝露が懸念されますので、顔面防護具による対策は十分に行われなければなりません。


顔面防護具の使用率が低い理由

 ところが、医療現場ではなかなか顔面防護具の着用が徹底されていないのが実情のようです。職業感染制御研究会が2013年に発表した調査結果によれば、顔面防護具の導入率が98.6%と高いことに比べ、実際に着用されている率は2.9%と非常に低い数字を示しています。※2

 ある医療現場では、顔面防護具を着用しない理由として、スタッフから「曇るから着けたくない」「着用の手間があり処置に間に合わない」「患者さんに感染症のリスクがなかった」「眼鏡(眼科医で処方されたもの)が代わりになると思っていた」「患者さんに威圧感を与えてしまう」といった意見が報告されていました。



 これらの問題を解決するためには、一元的に着用の重要性を訴えるだけではなく、「標準予防策(スタンダード・プリコーション)の理解を徹底する」「着用することへの負担を減らす」「患者さんへの理解も求める」といった包括的な対策が必要となってきます。感染症のリスクはすべての患者さんに存在し得ることを伝えた上で、緊急の処置の際にも負担なく着用できるようスタッフの動線上に防護具ラックを配置したり、啓発ポスターや口頭での説明によって患者さんの理解をお願いするのも有効な対策です。

 又、眼科医で処方された眼鏡が顔面防護具の代わりになると考えているスタッフの方は意外に多いようです。眼鏡は決して顔面防護具の機能を果たしませんので、この点にも留意する必要があります。

 顔面防護具を抵抗なく着用できる環境を整えることで、実際の着用率の向上が望め、医療に従事する方々を曝露から守ることに繋がります。何よりも大切なご自身を感染のリスクから守るためにも、適切な顔面防護具の使用を心がけるようにしてください。

防護具の着用により曝露リスクを回避




※1)出典:日本経済新聞 2004年5月30日付「医師が手術中C型肝炎感染」
※2)出典:職業感染制御研究会『エピネットサーベイランスによる皮膚・粘膜曝露の疫学』2013年「曝露した部位」「曝露時の防護具使用」「個人用防護具の導入状況」の調査より、2011-2012年の調査結果


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